結論

配信から商品ページへ直接飛ばすのをやめ、自社の記事を1枚挟む。 これだけで配信の性質が変わります。

理由は単純で、受け取る側が「売り込み」と認識する回数が減るためです。届くたびに商品ページへ飛ばされるアカウントは、そのうち開かれなくなり、最後にブロックされます。

そして今は、この変更が効いたかどうかを自分で確認できます。LINE公式アカウントの分析画面で、吹き出しごとのクリック、URLごとのクリック、コンバージョン、そしてブロック数まで見られるためです。効果の話をする前に、測り方から整理します。

どういう構成にするか

  1. 1吹き出し目に自社の記事を置く。読み物として成立する内容にする
  2. 2吹き出し目に商品・予約への導線を置く。記事を読んだ人が次に進める形にする
  3. どちらが押されたかを分析画面で見る。記事だけ押されて商品が押されないなら、記事の締めを直す

なぜ「1枚挟む」と変わるのか

1. 毎回売り込まれるアカウントは開かれなくなる

届くたびに商品ページへ飛ばされると、受け取る側は「また販売か」と学習します。学習した後は開かれません。開かれないまま数か月経てば、ブロックされます。

2. 記事を読んだ人は、前提を持った状態でリンクを押す

商品ページに直接来た人と、記事を読んでから来た人では、判断に使える情報の量が違います。同じクリックでも、その後の行動が変わります。

3. 記事は「役に立った」で終われる

商品を買わなかった人にも、記事は残ります。売り込みだけの配信は、買わない回はすべて無駄打ちになりますが、記事を挟めば買わない回にも価値が残ります。

効果の測り方1: 配信の分析

LINE公式アカウントの「分析 > メッセージ配信」で、次が確認できます(公式マニュアル)。

指標定義この記事での使い方
開封いずれかの吹き出しを100%表示した人数届いた後に見られたか
クリックユーザーメッセージ内のいずれかのURLをクリックした人数配信全体の反応
吹き出しごとのインプレッションその吹き出しが100%表示された回数記事と商品、どこまで見られたか
吹き出しごとのクリック率クリック数 ÷ インプレッション数記事と商品のどちらが押されたか
URLごとのクリックURL単位のクリック統計記事URLと商品URLを分けて見る
コンバージョンユーザーそのリンクから成果に至った人数実際の申込・購入

各指標は配信から14日間集計されます。コンバージョンコードは30日間、カスタムコンバージョンは最大90日間の計測です。

この記事の型で見るべきは、URLごとのクリックです。 記事URLと商品URLを分けて置けば、次のどれが起きているかが分かります。

  • 記事も商品も押されている → うまくいっている
  • 記事は押されるが商品が押されない → 記事の締めから商品への導線が弱い
  • 記事も商品も押されない → 記事のテーマが読者の関心とずれている

効果の測り方2: ブロック数

「分析 > 友だち」で、友だち追加数・ターゲットリーチ・ブロック数が確認できます(公式マニュアル)。

  • 直近7日分が表示され、最大397日間さかのぼって選択できます
  • 友だち追加経路ごとのブロック数も確認でき、経路別の「概要」「日次データ」をダウンロードできます

つまり、配信の型を変えた前後で、ブロック数の推移を1年以上さかのぼって比較できます。

検証の手順

  1. 変更前の数字を控える。直近3か月の配信ごとのクリックユーザー数と、月ごとのブロック数を記録する
  2. 型を変える。1吹き出し目に記事、2吹き出し目に商品。記事URLと商品URLを分ける
  3. 3か月続ける。1回の配信では判断できない
  4. 比べる。配信ごとのクリック、URLごとのクリック、そして月ごとのブロック数の推移

配信そのものの書き方、特に「読ませたい内容」と「押してほしいリンク」の分け方は「追伸」を2通目に送る配信テクニックに、再接触の間隔の決め方は満足度が高いのに客が増えない理由にまとめています。

挟む記事がない、という問題

この型の弱点は、毎回挟む記事が必要になることです。「メルマガ ネタ切れ」「ネタ探し」と検索されているのは、ここで詰まる人が多いためです。

ネタは外から探すものではありません。すでに自社の中にあります。

ネタの出どころ具体例
問い合わせで繰り返し聞かれること「これは保険が効きますか」「何回くらい必要ですか」
現場で説明していること来店時に毎回口頭で伝えている注意点
断られた理由「思っていたより高い」と言われたときに何を説明したか
自社の失敗と、その後の変更やり方を変えた理由。なぜ前のやり方をやめたか
使っている道具・材料の選び方なぜその機材・材料を選んでいるか

どれも自社にしかない情報なので、他社と同じ内容になりません。

問い合わせで3回同じことを聞かれたら、それは記事になります。 3回聞かれているということは、聞いていない人はもっと多いということです。

確認項目

配信の型を変える前に
  • 1吹き出し目の記事が、それだけ読んで終わっても価値がある内容になっている
  • 記事URLと商品URLを分けて置き、どちらが押されたか分かるようにした
  • 変更前の数字(配信ごとのクリック、月ごとのブロック数)を控えた
  • 判断まで3か月続ける前提で、記事のネタを確保した
  • 友だちが20人未満の指標は表示されないことを理解している
  • 他社の「平均ブロック率」ではなく、自社の変更前と比べる

次にやること

今日できるのは1つです。LINE公式アカウントの「分析 > 友だち」を開いて、直近3か月のブロック数を書き留めてください。 これが比較の起点になります。

そのうえで、この型は記事が1本たまるたびに強くなります。書いた記事は配信のあとも残り、次の配信でも使えるためです。最初に決めるべきは配信の文面ではなく、記事のネタをどこから取るかです。上の表のうち、自社で一番数が多いものを1つ選んでください。

当社のラクらくLINEは、配信の準備と通数の管理を止めずに回すために作っています。記事の元になる問い合わせの記録と、配信の設計をまとめて扱えます。